美味しい台所-page.4「おかゆ」
今日は1月7日。
1年の無病息災を祈って「七草粥」をいただきました。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、ススシロ
春の七草を入れて炊いたやさしいお粥はお正月のごちそうで疲れた胃腸をいたわるのにもぴったり。
皆さまは、ほかにお粥を食べる機会はどんな時ですか。
体調を崩した時は、お粥を食べる方が多いと思いますが、
季節の変わり目や体調をリセットしたい時などにもお粥を取り入れると調子が整いやすくなります。
お粥は、消化がよく体が自然とあたたまっていくので、朝の起きがけにぴったり。
胃腸にもやさしいので、食べ過ぎが続いたときに普段のごはんをお粥に置き換えたり、
受験シーズンの夜食にもおすすめです。
美味しい台所page.4では、そんな「おかゆ」のお話。
基本のお粥のおさらいと、アレンジについてご紹介いたします。
【基本のお粥】
「全粥」
お米に対して水を5倍の量でつくる白粥です。基本のお粥になります。
(写真は全粥)
「五分粥」
お米に対して水を10倍の量でつくる白粥です。
全粥の倍量の水で炊くため、スープのようにさらっとしています。
水分が多く消化に良いので、体調がすぐれない時や胃腸が弱っている時に◎
土鍋でコトコト炊く方法もありますが、
時間がない時は、炊飯器のお粥モードで炊いても美味しく炊きあがります。
お米のほんのり甘い味がより引き立つお粥ですが、
お塩やガラスープを加えたり、かき卵やかつお節を入れたりして味に変化をつけても。
風邪をひいている時の食事でしたら、
梅干しを入れると塩分と酸味がちょうどよく、食欲も増すかと思います。
基本のお粥に、ちょこっとトッピングするアレンジは作られたことも多いかと思いますが、
それもついついワンパターンになりがち。
そんな時は、こんなアレンジはいかがでしょ。
【お粥のアレンジ】
白米の全粥を使って・・・
洋風サラダ粥
野菜たっぷり、オリーブオイルと塩で仕上げたサラダ仕立てのお粥です
<材料> 1人分
・全粥 1膳分
・ルッコラなど青菜 適量(お好きなハーブ、ベビーリーフなどでも可)
・人参 30g
・スライスアーモンド 5〜10g(お好きなナッツでも可)
・粉チーズ 10g〜
・粗塩 少々
・オリーブオイル 大さじ1〜
<作り方>
1、全粥を0.5~1合炊いておきます。
2、ルッコラは洗って一口大ちぎり、人参は千切りにします。
(人参は、余裕があれば塩・オリーブオイル少々をかけてマリネしておくとより美味しい)
スライスアーモンドは、フライパンで乾煎りして、香ばしい焼き目をつけておきます。
3、丼またはスープボウルにお粥を盛ります。
4、3に、ルッコラ、人参、アーモンドを盛り、粗塩と粉チーズを全体に振りかけます。
5、仕上げにオリーブオイルをまわしかけて出来上がり。
※塩やオイルは、お好みで加減してください。
変わり粥・・・
黒米の五分粥
黒紫色の玄米、植物繊維もたっぷりな黒米を使ったお粥のアレンジです。
白いお米1合に小さじ1〜2杯程度入れて普通に炊飯すると、お赤飯のようにほんのり紫色のご飯が炊けますよ。

<材料>
・黒米 0.5合
<作り方>
白米の五分粥を作る要領で、土鍋か炊飯器で炊くだけですが、
玄米ですので、炊飯前にゆっくり浸水させる事が大切です。
浸水時間:
30分程度・・・・・・米粒がプチプチとした食感に
1時間〜2時間・・・米粒がやわらかめの仕上がりに
炊きたては、かなりさらっとしていますが
時間が経つとお米から自然にとろみが出てきます。
このまま食べてもOKですし、少し塩をかけても。
黒米の五分粥を使って・・・
黒米ぜんざい
黒米のプチプチとした食感が楽しめるさらっと軽いぜんざい
通常のぜんざいは、あずきとお餅でつくるもの。
こちらは、あずきを黒米の五分粥で割ったタイプです。
市販のゆであずきや、粒あんを使えばとても簡単に作れます。
<材料> 2人分
・黒米の五分粥 200g
・ゆであずき 150g(加糖タイプ。つぶあんでも可)
・砂糖 大さじ 1/2〜1
・餅 2 個
・塩 少々
・抹茶 少々
<作り方>
1、黒米の五分粥を0.5合程度炊いておき、200g取り分けておきます。
2、餅は、焼くかレンジで温めて柔らかくしておきます。
3、小鍋に黒米の五分粥をいれてあたため、ゆであずきを加えて混ぜ合わせます。
4、砂糖、塩を加えてなじませます。
5、器に3を盛り、餅を浮かべて抹茶を振りかければできあがり。
お粥は、体にやさしいだけでなく、トッピングやアレンジで様々な楽しみ方ができます。
月に1〜2度程度、お粥をいただく日があっても良さそうです。
長くいただいたお正月休み。
七草粥を食べて身体の調子も万全、そろそろ仕事モードに入りますよー