美味しい台所-page.1 「はちみつ」前編



 
みなさんの台所には、どのようなはちみつがありますか。

甘味料のひとつとしてはちみつを選び、パンやヨーグルトにかけている方。
健康にいいと知り、身体の為に取り入れている方。

決まった種類を決まったように使っているけれど、
いまひとつ使いこなすのが難しい食べ物かもしれません。

私自身も、お土産にいただいたはちみつとか、
スーパーでなんとなく産地を見て選んで買ったはちみつを

ホットケーキにかけたり、お料理の仕上げの艶出し、
はちみつレモンを作ったりする時に使うくらい。

はちみつに関する知識はほとんどありませんでした。

そんなある日、とっても美味しいレモネードをいただく機会がありました。

お店の方に、こんな美味しいレモネードは初めてという話をしたら、
親切にもシロップ作りに使用しているはちみつを教えていただき、
はちみつの種類が違うだけで、こんなに味が変わることにびっくり。
 
はちみつの事を知って、もっとはちみつを楽しみ、活用できたら!
そんな想いをきっかけに、

暮らしを楽しむイベント-美味しい台所-第一弾として
「はちみつを楽しむ」mokumoku-workshopを開催いたしました。

ワークショップは、はちみつの種類や特徴、ミツバチについてのお話を交えながら
味比べをし、一緒に簡単レシピを作って味わうという内容に。

教えてくださったのは、YUKI FOOD DEGIN の小林幸さん。
小林さんは、養蜂のサポートもされており、
へー!ほほー!と興味深いお話をたくさん聞く事ができましたよ。

そんなお話の一部を、おすそ分けいたします。


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【 はちみつの種類 】


 
はちみつのパッケージで見かける「純粋はちみつ」と、「天然はちみつ」。

「純粋はちみつ」は、全国はちみつ公正取引協議会が定めているもの。
手頃な価格で、たっぷりと使いたい時には活用したいものです。
 
「天然はちみつ」は、ろ過はするものの、
それ以外ほとんど加工やブレンドをしていないもの。
ミネラルや花粉などを多く含み、ナチュラルで奥深い味となっています。



【 ミツバチの種類 】


 
世界には数万種のミツバチがいると言われていますが、
日本にいる代表的なミツバチを大きく分類すると、

「セイヨウミツバチ」と、「ニホンミツバチ」がいます。

「セイヨウミツバチ」は、明治以降に輸入された外来種。

攻撃性が低くて飼育がしやすいので、作物の受粉のために
家畜として農家で飼育もされているミツバチです。
体が大きく、一種類の花からたくさんのはちみつを集めることができます。
 
一方「ニホンミツバチ」は、日本の在来種。

野性的で飼いならすことが難しく、採れる量が少ないため、
西洋ミツバチのはちみつに比べると、あまりポピュラーではありません。

体は小さく、巣箱からの飛行距離が半径2km程度と言われ、
ミツバチの家族を養う十分なはちみつを採るには、
飛行範囲内に咲く様々な花から蜜を集める必要があり、
その百(様々な)の花から集めた蜜は、百花蜜と呼ばれます。

そしてなんと、もくもくいしのある品川区戸越銀座のご近所、
中延で採れる百花蜜があるそう。

東京の真ん中で養蜂がされている事にも驚きますが、
はちみつが採れるということは、界隈に自然、お花があるということ、、

近くの公園やご近所にお住いの方のお庭に、「二ホンミツバチ」が蜜を探しに
お邪魔しているのかもしれませんね〜
 
※セイヨウミツバチで百花蜜タイプもあります

つぎは、はちみつの食べ比べ。page.2 「はちみつ」後編へと続きます。